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POP3メールクライアント雑感

別のところでちょっとメールクライアントの話題があったのでまとめてみました。

POP3限定というわけではないのですがIMAPの場合クライアントがクラッシュしてもローカルのデータを救い出す手間がないので少し意味合いが変わります。

Outlook

ローカルに保存するデータが独自形式で救い出すのに手間がかかるにもかかわらずよくクラッシュする。

Outlookという名前はメールクライアントを指す場合とメールサービスを指す場合があり双方の違いを明確に理解している人同士でないと会話が成立しない。PGPにも対応していない。

個人的感想としては史上最悪のメールクライアント。でもなぜかこれを好む人が多くて趣味の合わない人が多いな。

Mail

WindowsにもMacにも標準で付属しているが何の関係もない全く別のアプリ。そもそも一般名詞なのだから個別のアプリとして評価する必要なし。

Thunderbird

Windows/Mac/Linuxに対応していて誰にでも勧めることができる唯一のまともなメールクライアント。

特にGmail/Outlook(メルサービスのほう)のようなクライアントを選ぶ傾向のあるサービスとプロバイダーのアカウント、学校や会社で付与されたアカウントを併用するとなるとこれが一番無難。普及しているので情報も多い。

ローカルに保存するデータは独自形式だがmboxの拡張形式なので救い出すのは容易。

Sylpheed

老舗クライアントらしくよく言えば伝統的な、悪く言えば古臭い見た目。余計なグラフィックにマシンパワーを使わないので低スペックマシンにおすすめ。

多くのLinuxディストリビューションではThunderbirdが標準メールクライアントだが低スペックマシン向けのディストロではSylpheedが標準になっていることがある。

Windows版ではPGPを入れていてもPGPエラーが出ることがある。これはレジストリ編集で直るがレジストリを編集できるスキルがない人はエラーを抑制するオプションを利用することになる。

ローカルに保存するデータはMH形式なので救い出すのは大変容易。

Mutt

Linux用のターミナルで使うテキストベースのメールクライアント。WSLでも動作する。

ローカルに保存するデータはmbox/MH/Maildirのいずれにも対応しているし接続プロトコルもPOP3だけでなくIMAPにも対応している。さらにPGPにも対応している万能クライアント。

アドレス帳やHTMLメールは単独では対応していないが他のプログラムと併用して対応することができる。正規表現での検索やviライクなキー操作など玄人好みなクライアント。

GUI全盛の時代にメインで使う人は少ないと思われるが、ほかのクライアントがクラッシュしたときにローカルのデータを読み出せるので持っておいて損はない。