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Mastodon の公開範囲について

特に日本で突如爆発的に流行し始めた Mastodon ですが、投稿した内容(トゥート)の公開範囲を細かく設定できるのが Twitter との違いです。 Twitter ではいわゆる鍵付きアカウントにしてまるごと非公開にするか公開するかの選択しかなかったので戸惑う人も多いでしょう。

そして何より、 Mastodon は Twitter のような単独のサービスではなく、複数のインスタンスが繋がりあった連合体であることも話をややこしくしています。トゥートの閲覧可否に関しては、 Mastodon 上での他のユーザーとの関係性は次のように分類されます。

  1. 同じインスタンスのフォローされていない人
  2. 同じインスタンスにいるフォロワー
  3. 別のインスタンスのフォローされていない人
  4. 別のインスタンスにいるフォロワー(リモートフォロワー)

Mastodon でのトゥートの閲覧制限は、トゥートごとに次のように設定でき、それぞれトゥートを見ることができる相手が違います。

公開 (Public)

誰でも見えます。インスタンスが違っても、フォローしていなくても見えます。リンクがわかれば Mastodon ユーザーでなくても見ることができます。 Twitter の公開ツイートと同じ感覚です。

未収載 (Unlisted)

誰でも見えます。見える範囲は公開と全く同じですが。違いとしては公開タイムラインには表示されないので、無関係な人の目に止まりにくくなります。インスタンスが違ってもフォロワーのホームには表示されます。

非公開 (Followers-only)

日本語では非公開となっていますが英語では Followers-only つまりフォロワーだけが見えます。以前はインスタンスの外に出ていくことはないと認識していましたが、現在はどうやら外部インスタンスのリモートフォロワーにも見ることができるようです。(2017-5-7 追記)

公開トゥートと同じく個別リンクが生成されますが、このリンクもフォロワーがログインした状態でないと見ることができません。

ダイレクト (Direct)

Twitter の DM と同じで指定したユーザーのみにしか見えません。誰も指定しなければ自分だけしか見ることができません。 Twitter と違うのは、 DM という別のシステムではなく、あくまでもトゥートの公開範囲設定であるという点です。もちろん公開範囲が限定された個別リンクも生成されます。

公開範囲を設定する上での注意点

トゥートの公開設定は一度投稿すると変更できません。また、 Twitter でいうところの鍵付きアカウントと同等にするには、アカウント設定で非公開アカウントに設定した上で公開範囲を非公開にする必要があります。

実際の運用では、あらかじめ初期設定として公開か未収載、非公開のいずれかを設定しておいて、個別トゥートでの範囲変更は必要最小限にしたほうがミスが少ないでしょう。また、非公開を初期設定にするならアカウントの設定も非公開にすることを忘れると誰でもフォローしてトゥートを見ることができるようになります。