Dropbox Paper 利用上の注意点
Dropbox Paper がベータ版から正式版になった。 ファイルの管理が Dropbox とは切り離されている点、ワードプロセッサ相当の機能だけになっている点、 OpenOffice 形式や PDF 形式でのダウンロードができない代わりに Markdown 形式でのダウンロードができる点が Google ドキュメントと違うところだ。
情報漏洩防止には細心の注意が必要になる
Dorpbox Paper で作成した書類は公開することも非公開にすることもできるが、初期設定は公開で、しかも変更できない。非公開にするには書類ごとに Share ボタンから設定を変更しなければいけない。
さらにややこしいことに、たとえ公開設定になっていても画面左上は鍵マークのままだ。ついうっかり、ではなく、相当気をつけていても公開すべきでない書類を公開してしまう。これは重大な問題だ。少なくとも漏洩を心配しなければいけないような書類の編集に使うべきではないだろう。
公開といってもリスティングされる訳でなく、文字数の多い URL なので簡単には到達できない。誰かが閲覧すればわかる仕組みになっているので、もし Dropbox Paper に無関係の人に見られてはいけない書類を保存していたら、すぐに設定を確認するべきだ。
Dropbox のプライバシーに対する姿勢がよくわかる
このことから、基本的に Dropbox は公開前提で使うものだということがよくわかる。特に Paper は文章を書いて、それを公開するための場所として使うのが正しい使い方であって、間違ってもパスワードのリストとかを書いてはいけない。